待ち合わせ場所を本屋にしてマーケティング感覚を鍛えよう。

以前、近所の書店のビジネス書コーナーをフラフラと物色していたら『できる人は、なぜ本屋で待ち合わせするのか』というタイトルの本に惹かれてパラパラと読んでみました。

まぁ『本屋で待ち合わせ』はあくまで一例なんですが、ビジネスで成功する人に特徴的な行動法則についていくつかの例を交えながら紹介している本で、個人的にはとてもおもしろく読めました。

だいたい待ち合わせというと、ハチ公のような有名な像の前だったり、どこかのカフェの中が一般的かと思うのですが、まぁ『待っている』感がすごいじゃないですか(笑)

ただ立っているだけにしても、コーヒーでも飲みながら座って待つにしても、割と受動的な行為なので『自分が待っている』という状態を強く意識してしまいます。

それだと、『こんなに待たされるなんて…』とどうしてもイライラしてしまうもの。

なので、どうせだったら主体的な学びで時間も忘れられる『本屋待ち合わせ』で、マーケティング感覚を養ってみるのもいいと思います。

ビジネス書の背表紙から『買いたい本』を選ぶ

これは個人的にオススメな時間の潰し方なんですが、『ビジネス書コーナーの背表紙から買いたい本を選ぶ』というゲームがあります。

まぁ雑誌を立ち読みするのも、マンガや小説コーナーに行ってもいいんですが、ビジネス感覚を養うには一番マーケティング色の強いジャンル、一番『売るための努力』が感じられるジャンルであるビジネス書コーナーを舞台にするのがいいですね。

そうしたら、平積みされている本も棚に収納されている本も全て含めて、表紙や背表紙、帯のデザインやタイトル、コピーだけを眺めて『買ってもいいかなと思える本』を数冊選んでみましょう。

その時はフワッとした気持ちではなく、実際に身銭を切って購入するんだという気持ちを持って選んだ方がいいですね。真剣にやらないと意味がないので。

『実際にこの中で5冊買わなければいけないとしたらこれだ!』くらいの気持ちで選んでみるといいでしょう。

なぜ、その本を買いたいと思ったか理由を考える。

実際に買いたい本を選んだら、『なぜ、その本を買いたいと思ったか』、その理由を考えてみましょう。

数多くある本の中から特定の書籍を買いたいと思うということは、必ず何か理由があるからです。そこで『いや、何となくだし…』となってしまうのはいわゆる『思考停止状態』でビジネスセンスも育まれていかないので、とにかく理由を考えましょう。

『人の心が動く』のには何かキッカケがあるはずです。

ちなみに僕がこれをやったときは『白い本が多い中、カバーがピンク色だったのでとにかく目立った』とか、『アメリカ人の老富豪が語る~』というところに魅力を感じたという理由が挙がりました。あとは他にも『スイス人バンカーに聞いた~』みたいなタイトルにも魅力を感じたので、普段話を聞けないような人の教えに魅力を感じるタイプの人なのかもしれません。

また単にアメリカ人とかスイス人という言葉に弱いか…。

あとは『老富豪』という表現もいいですよね。僕等のような若者には持ち合わせていない知恵や経験がありそうで。

こんな感じでどんなに小さなことでもいいので『気持ちが動いた理由』を考えてみると面白いです。

心が動いた理由を自分のビジネスと繋ぎ合わせる

『買いたい本探しゲーム』から発見した『心が動いた理由』を今度はあなたのビジネスに繋ぎ合わせていきましょう。

もし何も自分のビジネスを所有していないという場合は、普遍的なマーケティングでもいいですし、あなたが今会社でやっている事業で考えてもいいです。

例えば僕の場合ですが、目立つピンク色のカバーがキッカケでその本を手にとったなら、バナー広告を作る時に目立つ色を取り入れてみようかという着想が生まれるわけです。

また、僕が『アメリカ人老富豪』とか『スイス人バンカー』に惹かれたということは、恐らく僕以外にもそういう普段話しを聞くことができないであろう『外国人の成功者の話』に惹かれる人も確実に存在すると考えられるので、何かイベントを開催する時に、アメリカ人の老富豪をゲスト講師で招いてもいいわけです。

人の心が動くとき、そこには必ずキッカケが存在します。

そのキッカケにしっかりと目を向けて、自分のビジネスにつなげていくことができれば、何も考えずに購買行動を続けている人よりも遥かに大きな成果を生み出すことができます。

ビジネスとは人の心を動かすこと。その原則に沿って『人の心が動く理由』への気づきを大事にしていけるといいですね。

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